塩素系漂白剤の刺激臭が苦手な方や、環境に優しい方法でカビ取りをしたい方には、重曹を使った方法がおすすめです。ここでは、重曹を使ったトイレタンクのカビ取り方法について解説します。重曹は、弱アルカリ性の性質を持ち、研磨効果や消臭効果があります。カビに対しては、直接的な殺菌効果はありませんが、カビの栄養源となる汚れを落とし、カビの繁殖を抑える効果が期待できます。重曹を使ったカビ取り掃除は、比較的安全で、環境にも優しいのがメリットです。まず、トイレの止水栓を閉めて、タンク内の水を抜きます。次に、重曹を粉末のまま、またはペースト状にして、トイレタンク内のカビに塗布します。重曹ペーストは、重曹に少量の水を加えて作ります。重曹を塗布したら、数時間から一晩程度放置します。時間が経ったら、ブラシやスポンジでカビをこすり落とします。細かい部分は、歯ブラシなどを使うと便利です。カビが落ちたら、水でしっかりと洗い流します。最後に、止水栓を開けて、タンクに水を溜め、何度かトイレを流して、重曹を完全に洗い流します。重曹を使ったカビ取り掃除は、塩素系漂白剤に比べて効果が穏やかなため、頑固なカビには効果がない場合があります。その場合は、何度か繰り返して掃除を行うか、他の方法を試す必要があります。また、重曹は研磨効果があるため、強くこすりすぎるとトイレタンク内の部品を傷つける可能性があります。優しくこするようにしましょう。重曹は、カビ取りだけでなく、トイレタンク内の黄ばみや水垢の掃除にも効果的です。普段の掃除にも、ぜひ活用してみてください。