塩素系漂白剤よりも刺激が少なく、環境にも優しい酸素系漂白剤。ここでは、酸素系漂白剤を使った洗濯機のカビ取り方法と、そのメリット・デメリットについて解説します。酸素系漂白剤は、過炭酸ナトリウムを主成分とする漂白剤で、カビを剥がし落とす効果があります。塩素系漂白剤のような刺激臭がなく、色柄物の衣類にも使えるため、安心して使用できます。また、排水後も自然に分解されるため、環境への負荷が少ないのも特徴です。酸素系漂白剤を使って洗濯機のカビ取りを行う際には、まず、洗濯機の取扱説明書をよく確認しましょう。洗濯機の種類によっては、酸素系漂白剤の使用が推奨されていない場合があります。次に、換気を十分に行い、ゴム手袋を着用しましょう。酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤に比べて刺激は少ないですが、皮膚に付着すると炎症を起こす可能性があるため、ゴム手袋を着用しましょう。洗濯槽に40℃から50℃程度のお湯を溜めます。水位は、高水位までお湯を溜めるのが一般的です。お湯の温度が高いほど、酸素系漂白剤の効果が高まります。洗濯槽に酸素系漂白剤を投入します。漂白剤の量は、洗濯機の大きさや汚れの程度によって異なりますが、洗濯機の取扱説明書や漂白剤のパッケージに記載されている量を参考にしましょう。洗濯機を「洗い」コースで数分間回し、漂白剤を洗濯槽全体に行き渡らせます。その後、数時間から一晩程度つけ置きします。つけ置き時間は、汚れの程度によって調整しましょう。つけ置きが終わったら、通常コースで洗濯機を回します。洗濯が終わったら、洗濯槽内をよく確認し、カビが残っていないか確認しましょう。もし、カビが残っている場合は、再度同じ手順を繰り返すか、別の方法を試す必要があります。酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤に比べて効果が穏やかなため、カビ取りに時間がかかる場合があります。しかし、その分、洗濯槽や衣類へのダメージが少なく、安心して使用できるというメリットがあります。