ボールタップの故障?異音との関係

トイレの異音「ブーン」の原因として、最も可能性が高いのがボールタップの故障です。ここでは、ボールタップの仕組みと、故障によって発生する異音との関係について詳しく解説します。まず、ボールタップは、トイレタンク内の水位を調整する重要な部品です。ボールタップは、浮き球(ボール)と、それにつながるアーム、そして給水弁の3つの主要な部分から構成されています。浮き球が水位の変化に応じて上下し、アームを介して給水弁を開閉することで、タンク内の水量を一定に保っています。トイレの水を流すと、タンク内の水位が下がり、浮き球も一緒に下がります。すると、浮き球とつながっているアームが下がり、給水弁が開いてタンク内に新しい水が供給されます。水が供給され、水位が上昇するにつれて浮き球も上昇し、設定された水位に達するとアームが上がり、給水弁が閉じて給水を停止します。これがボールタップの基本的な仕組みです。ボールタップが故障すると、この給水弁が正常に動作しなくなります。例えば、給水弁が完全に閉じなくなると、水が流れ続けたり、「ブーン」という低い音がしたりすることがあります。これは、給水弁から水が漏れている音、または、水圧によってボールタップが振動している音である可能性が高いです。また、ボールタップの故障には、浮き球の破損、アームの変形、給水弁のパッキンの劣化など、様々な原因が考えられます。これらの原因によって、ボールタップの動作が不安定になり、異音が発生することがあります。ボールタップの故障による異音は、放置すると、水漏れや水道料金の増加につながる可能性があります。異音に気づいたら、早めにボールタップの状態を確認し、必要に応じて修理または交換を行いましょう。