トイレの浮き玉の調整方法は、ボールタップの種類によって異なります。ここでは、主なボールタップの種類と、それぞれの浮き玉の調整方法について解説します。まず、ボールタップには、大きく分けて浮き玉とアームが別々になっているタイプと、一体化しているタイプがあります。浮き玉とアームが別々になっているタイプの場合、浮き玉の調整は、アームの角度を変えることで行います。アームを上に曲げると水位が上がり、下に曲げると水位が下がります。ただし、アームを無理に曲げすぎると破損する可能性があるので、少しずつ調整するようにしましょう。アームの角度を調整する際には、マイナスドライバーなどを使うと便利です。アームの中央付近に、調整用のネジが付いている場合があります。このネジを回すことで、アームの角度を微調整することができます。一方、浮き玉とアームが一体化しているタイプの場合、多くは浮き玉の位置を調整することで水位を変えます。浮き玉を上下にスライドさせることで、水位を調整できる仕組みになっています。浮き玉の位置を調整する際には、固定ネジを緩めてから行う必要があります。固定ネジを緩めずに無理に動かすと、浮き玉やボールタップを破損する可能性があります。また、ボールタップの中には、ダイヤフラム式と呼ばれるタイプもあります。ダイヤフラム式は、浮き玉の代わりにゴム製のダイヤフラム(膜)を使って給水弁を開閉する仕組みです。ダイヤフラム式のボールタップの場合、多くは調整ネジが付いています。このネジを回すことで、ダイヤフラムの位置を調整し、水位を変えることができます。調整ネジは、プラスドライバーやマイナスドライバーで回せるようになっています。どのタイプのボールタップでも、浮き玉の調整を行う際には、必ずトイレの止水栓を閉めて、タンク内の水を抜いてから行いましょう。そして、調整後は、必ず止水栓を開けて、タンクに水を溜め、水位が適切かどうかを確認しましょう。