トイレが全く流れなくなる原因は、一つではありません。ここでは、主な原因と、それぞれの対策について詳しく解説します。まず、最も多い原因は、トイレットペーパーの使いすぎです。一度に大量のトイレットペーパーを流すと、排水管内で詰まってしまうことがあります。特に、節水型のトイレは、水量が少ないため、詰まりやすい傾向があります。トイレットペーパーは、少しずつ、こまめに流すように心がけましょう。次に、異物を流してしまった場合も、トイレが全く流れなくなる原因となります。例えば、生理用品、おむつ、ペットのトイレ砂、ティッシュペーパー、掃除シートなどは、水に溶けないため、排水管を詰まらせてしまいます。これらのものは、絶対にトイレに流さないようにしましょう。また、排水管の構造上の問題も、トイレが全く流れなくなる原因となることがあります。例えば、排水管の勾配が緩やかであったり、排水管が細かったりすると、詰まりやすい傾向があります。この場合は、専門業者に依頼して、排水管の改修工事を行う必要があります。さらに、尿石の蓄積も、トイレが全く流れなくなる原因となることがあります。尿石は、尿に含まれるカルシウムなどが固まってできたもので、排水管の内側にこびりついて、水の流れを妨げます。尿石の除去には、専用の洗剤や、ワイヤーブラシなどを使用する必要があります。これらの対策を行ってもトイレの詰まりが解消されない場合は、専門業者に依頼して、原因を特定し、適切な修理を行ってもらうことをおすすめします。