固い止水栓を回す前に試すべき、安全な対処法
固くて回らないトイレの止水栓に遭遇した際、力任せに挑む前に、まずは落ち着いて試すべきいくつかの安全な対処法があります。これらの方法で、専門家でなくても解決できるケースは少なくありません。最初のステップとして、まずは「軽く叩いてみる」という方法があります。これは、固着の原因となっている内部の水垢やサビに、わずかな衝撃を与えて剥がれやすくすることを目的としています。マイナスドライバーを止水栓の溝にしっかりと当て、ドライバーの柄の部分を、プラスチックハンマーや、タオルを巻いた金槌などで「コン、コン」と軽く、数回叩きます。あくまでも振動を与えるのが目的なので、力強く叩きつけるのは絶対に避けてください。次に試したいのが、「潤滑剤を使用する」方法です。市販の浸透潤滑剤(CRC-556など)を、止水栓のネジ山や可動部の隙間に少量スプレーします。スプレー後、10分から30分程度放置し、潤滑剤が内部に浸透するのを待ちます。その後、再度ドライバーでゆっくりと回すことを試みます。この際も、一気に力を加えるのではなく、左右に少しずつ動かすように、ジワッと力を加えるのがコツです。それでも動かない場合は、「温める」という方法も有効です。ドライヤーの温風を止水栓の周辺に数分間当てて、金属部分を温めます。金属は熱でわずかに膨張するため、固着した部分に隙間が生まれ、動きやすくなることがあります。ただし、火傷には十分注意し、周辺の樹脂部品を溶かさないように気を付けてください。これらの方法を試してもなお回らない場合は、それ以上自分で対処するのは危険と判断し、次のステップへ進むべきです。